タバコとアルコールは薄毛の原因になる!?

煙草とお酒 薄毛は、髪の毛で頭皮を覆うことが出来なくなり、一部または全体が外部に露出するようになる状態のことです。
中高年以降の男性に多く見られる症状で、性ホルモンの作用と老化が直接的な原因と考えられています。

なお、このような性ホルモンが原因で発症する薄毛に対しては、AGAという名前が付けられています。
これは、正式名称をAndrogenetic Alopecia言い、男性ホルモン型脱毛症という意味で、正確には、男性ホルモンのテストステロンが変化したジヒドロテストステロンという物質の作用による薄毛のことを指します。
このAGAの基本的なメカニズムは、ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞のアンドロゲンレセプターという受容体と結合することにより始まります。
脱毛因子が誘導されて毛髪サイクルが狂い、髪の毛の寿命が大幅に短縮されるので太く長く成長する前に抜けてしまうという内容です。
日本人男性における発症頻度は約30%で、テストステロンの分泌量が急激に増加する思春期以降に徐々に進行します。

ちなみに、年代ごとの割合はというと、20代が10%、30代が20%、40代が30%、50代以降は40数%という内容です。
このように年齢が上がるに従い発症頻度が高くなっていくのは、この症状が老化現象の一種であることを証明しています。
これは、テストステロンの分泌量が低下するに伴い、ジヒドロテストステロンの影響力が強まるというメカニズムによるものです。

ただし、全ての薄毛がAGAというわけではなく、他の要因により発症するケースもあります。
また、AGAと他の要因とが重なることにより、進行するスピードがさらに速くなるということも起こり得ます。
たとえば、嗜好品として人気を二分しているタバコとアルコールも薄毛と密接に関係しています。
何故なら、これらを使用するとAGAの原因物質ジヒドロテストステロンの生産量が増えるなど、薄毛を誘発するような状況を作り出してしまうからです。
たとえば、タバコの場合であればニコチンの作用により血行不良を引き起こすので、髪の毛の成長に必要不可欠な毛母細胞の細胞分裂が阻害されてしまいます。

一方、アルコールの場合は体内で分解する過程において、大量のビタミンやミネラルを消費してしまいます。
その中には髪の毛を作る上で欠かせない亜鉛も含まれているので、供給する材料が足りなくなるという状態になります。
何故なら、亜鉛はタンパク質を髪の毛に変えたり、細胞分裂をサポートするという役割を担っているからです。
このために、亜鉛不足は育毛という観点からは大きなダメージとなってしまいます。

抜け毛は禁煙と禁酒生活で改善できるかも?

タバコとアルコールは、薄毛の発症や進行を早める原因となってしまうのですが、逆に言うと禁煙や禁酒に成功することにより髪の毛を回復させられる可能性があります。
特に、AGAではなく、タバコやアルコールによる血行不良や皮脂の過剰分泌、亜鉛不足が原因で髪の毛が育っていない場合は、顕著な効果を期待することが出来ます。

また、AGAであっても禁煙と禁酒により、進行するスピードを遅くすることが可能です。
何故なら、血行不良や皮脂の過剰分泌が改善されることにより、頭皮環境が良化するからです。
さらに、亜鉛不足も解消されるので、タンパク質を髪の毛に変える作業が正常化します。
さらに、これに加えてAGA治療を行うことにより、回復させられる確率はさらに高くなります。

ちなみに、現在のAGA治療はジヒドロテストステロンの生産に関与している還元酵素に対してのアプローチが主流です。
これにより薄毛が改善するのは、原因物質の生産が抑制されることにより、毛髪サイクルが正常化するというメカニズムです。

何故、毛髪サイクルが正常化すると髪の毛が抜けなくなるかというと、寿命が長くなるために太く長く成長するからです。
さらに、皮脂により阻害されなくなり、タンパク質を髪の毛にスムーズに変えられるので丈夫で健康に成長するようになります。